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日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中です。4番目に多い死亡原因は肺炎です。免疫力の低下した高齢者の肺炎では抗生物質の治療が間に合わないことも少なくありません。インフルエンザに対するインフルエンザワクチンのように、事前に細菌性肺炎を予防することは大変重要です。
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| 肺炎双球菌による古典的な肺炎の予防に開発されたのが、肺炎球菌ワクチン「ニューモバックス」です。私は、このワクチンが市販されて以後10年間にわたり、約100人の細菌性肺炎で入院された高齢者患者さんに投与を行ってきました。細菌性肺炎の予防効果は、かなり良いとの印象をもっています。この予防接種は一年中いつ受けても良く、一回注射すれば5年間以上効果が持続します。 |
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| 基本的には老年期に一度ワクチン接種しておけば十分です。肺炎球菌は肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などを起こします。これらの予防に肺炎球菌ワクチンは有効です。しかし、肺炎球菌以外の原因で起こった肺炎などには、残念ながら役に立ちません。これは、インフルエンザワクチンの予防接種をしていても、一般的な感冒に罹患するのと同じ事です。両者のワクチンの併用は下の図のように大変有効です。 |
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スウェーデンで65歳以上の高齢者
26万人を対象に行われた臨床試験結果
(2001年Lancet) |
慢性閉塞性肺疾患症例
(1999年Krisitin L Nicohl) |
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| 肺炎重症化の予防効果 |
肺炎による死亡の減少効果(65歳以上) |
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| 1回接種すれば一生有効です。ワクチン接種後には誤ってワクチンの再接種を行わないよう、右のシールを発行しますので、大切に保管して下さい。正確に言うと、肺炎球菌ワクチンの効果は、5〜8年ほど持続するといわれています。日本では再接種がまだ認められていないのですが、近々再接種が行われるように変更される厚生労働省への働きかけが行われています。 |
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| まず、免疫機能が低下してくる高齢者、とくに65歳以上の方。心臓や呼吸器に慢性疾患のある方、在宅酸素量を行われているような方、糖尿病の方、腎不全や肝機能障害のある方などは接種したほうが良いでしょう。また、保険適応にあるように、脾臓を摘出してしまった人は接種を行うことが望ましいでしょう。脾臓は細菌濾過装置としても働いており、IgM型オプソニン抗体も産生しているので、胃がん手術などで脾臓を同時に摘出した患者さんは特に、肺炎球菌・髄膜炎菌・インフルエンザ菌感染症に弱くなるからです。 |
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| 日本ではまだ、予防のためのワクチン接種の重要性が、あまり認知されていません。日本国内で肺炎球菌ワクチンの接種を受けた人は、1998年ではわずか2000人程度でした。それが2001年には10倍の約2万人に増え、昨年はさらに約15万4000人と急速に増加しています。このように、一般の人にも医療従事者にもワクチンの重要性が徐々に認識されてきてはいますが、お年寄りの接種率が約50%のアメリカに対し、日本ではまだ1%弱にしか過ぎません。ワクチンについての認知度をさらに高める必要があります。副作用については、ワクチン接種後、注射を打った部分が赤くなったり、少し痛みが出ることがまれにありますが、1〜3日で治まります。日本では、今のところ、ワクチンの重い副作用は報告されていません。 |
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