上六ッ川内科クリニック・内科・小児科・呼吸器科

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我が国で最初に報告された花粉症はブタクサ花粉症(1962年)である。以来40年にすぎないが、スギ花粉症は1964年(東京オリンピック開催)に報告されて以来増加の一途をたどり、今や全人口の15%を超え、国民病であり、都市部での有病率は30%。花粉症の発症には花粉環境に加えてアトピー素因が大きく影響する。スギ花粉症はスギの植林とも関係し、本州・九州に多く、北海道・沖縄にはみられない。スギ花粉飛散距離は100kmを超えるため、山間部のみに限らず大気汚染や高温・乾燥・アスファル
ト化の進む都市部の発症率が圧倒的に高い。花粉飛散量は前年の夏期の日照量に比例して増減し、発症患者数に影響する。好発年齢は20〜40歳であるが、最近では学童児の患者も増えている。スギ花粉の症状が長引く場合、5月に開花するヒノキの花粉が原因となっていることもある。カモガヤ、ブタクサなどの雑草類の花粉は平野部に多いが、除草により発症数は減る傾向にある。
臨床的には、花粉が身体の粘膜に付着あるいは吸入されて起こるアレルギー反応であるため、主に眼、鼻、咽喉頭、気道、皮膚の症状が出現する。花粉シーズンに合わせた季節性・反復性のくしゃみ、水性鼻汁、鼻閉と眼のそう痒、流涙、結膜充血が主な症状である。次いで咽喉頭の痛みと痒み、外耳道の痒み、耳閉感、気道症状としての咳、時に喘息症状がみられる。湿疹やじんま疹を伴うこともまれでなく、アトピー性皮膚炎の悪化因子ともなる。そのほか、全身倦怠感、熱感、頭重感、集中力低下や消化器症状など感冒様症状もみられる。
アレルギー性鼻炎 くしゃみ、鼻汁、鼻閉
アレルギー性結膜炎 そう痒、流涙、羞明
アレルギー性咽頭炎 咽頭痛、嗄声
アレルギー性気管支炎 咳嗽、喘息
アレルギー性皮膚炎 じんま疹、湿疹
アレルギー性外耳道炎 そう痒、耳閉感
胃腸アレルギー 嘔気、唾液分泌、下痢
その他 頭重感、倦怠感、集中力低下、めまい
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