「受動喫煙」に気をつけて!飲食店での注意点とは?

監修: 三島 渉(医学博士、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
呼吸器学会専門医/禁煙学会専門医/アレルギー学会専門医/内科学会認定医
医療法人社団ファミリーメディカル理事長

今日は、日本禁煙学会の資料より、「受動喫煙」についてお話したいと思います。

皆さんも、昨年は「PM2.5」という言葉をよく耳にしましたよね。

毎年必ずと言っていいほどニュースにはなりますがPM2.5とは

なんでしょうか?

 

PM2.5とは、微粒子のホコリ「微小粉塵」のことです。

米国の調査では、PM2.5がμg(マイクログラム)/㎥(立方メートル)

増えるごとに、心臓病や脳卒中は9%、肺がんは14%増加するという

データがあります。

 

最近ニュースになっていたのは、北京の大気汚染についてでしたが

PM2.5の発生源にはタバコの煙も含まれています。

アメリカ環境保護庁が作成している

「PM2.5による慢性曝露の場合の健康影響分類表」では…

 

●良好な状態 PM2.5 が0-15μg(マイクログラム)/㎥(立方メートル)

空気の質は良好であり、健康危険はほとんどない

↑ここを基準に…

 

●全員に重い症状 251μg/㎥ 以上

心臓や肺の悪い人、お年寄りの症状が著しく重くなり、死亡率も著しく高まる。

一般の人に重い呼吸器症状が現れる恐れも。

 

●全員に極めて危険 151~250μg/㎥

心臓や肺の悪い人、お年寄りの病状が一層重くなり、死亡率が一層高まる。

一般の人々の呼吸器疾患も明らかに増加する。

 

●全員に危険 66~150μg/㎥

心臓や肺の悪い人、お年寄りの病状が一層重くなり、死亡率が一層高まる。

一般の人々に呼吸器疾患が表れる。

 

●弱者に危険 41~65μg/㎥

感受性の高い人に呼吸器症状が表れる。心臓や肺の悪い人、お年寄りの病状は悪化、

死亡率は高まる。

 

●許容範囲内 16~40μg/㎥

特別感受性の高い人には呼吸器疾患が表れる。心臓や肺の悪い人、

お年寄りでは病状が悪化する恐れあり。
↑このように定められています。

 

日本での数値がどうかと言うと屋外は大半が「許容範囲内」ですが、

屋内には気を付けなければならない場所があります。

 

それは全面禁煙、または完全分煙がされていない飲食サービス施設です。

 

自由喫煙では600μg/㎥という、恐ろしいレベル分煙場合でも200~400μg/㎥という

高い数字になっています。

 

これは、訪れる非喫煙者ももちろんですが労働者にとってとても深刻な問題です。

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンが行った

「日本の受動喫煙に関する屋内労働者の意識調査」によると

飲食・宿泊業でお勤めの方が職場における受動喫煙を

「心配している」「やや心配している」

と答えた数は半数以上にのぼり全面禁煙、または完全分煙を望む人は7割に

達しています。

 

自分ではどうにもできないことで、健康を害するのはとても残念なことですよね。

受動喫煙のない生活ができるように環境が改善されることを願うばかりです。

ぜんそくなど呼吸器系の病気のある方は、ご本人に禁煙していただくことはもちろんですが、

ご家族の喫煙も悪影響です。ぜひ、皆様にご理解いただき、周りの方も禁煙につとめていただきたいですね。

監修者プロフィール

三島 渉 (医学博士、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
呼吸器学会専門医/内科学会認定医/禁煙学会専門医/アレルギー学会専門医
医療法人社団ファミリーメディカル理事長

平成9年横浜市立大学医学部卒業。呼吸器内科専門医として活躍する一方、現代医学の限界を痛感。医学研究による解決を目指し、横浜市立大学大学院入学。分子細胞生物学を専門として、がん転移に関連する細胞機能の研究を行い、平成17年医学博士取得。

その後再び臨床の現場に戻るも、症状がひどくなってからでないと来院してもらえない医療の世界の構造的な問題を認識。

「症状がまだ軽いうちに気軽にかかってもらえるクリニックをつくろう」と決意し、平成19年横浜市南区に呼吸器内科専門の「上六ツ川内科クリニック」を開院。病気が進行すると改善が難しい呼吸疾患の早期発見・早期治療の重要性を伝えている。

現在、毎月500人以上の喘息患者と100名以上のCOPD患者を診療。禁煙治療にも力を注ぎ、呼吸器疾患で苦しむ人のいない社会の実現を目指している。年間約100名の禁煙指導を行い、84.6%の禁煙成功率を達成している。

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