喘息が秋に悪化するのは本当?

著者: 三島 渉(医学博士、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
呼吸器学会専門医/禁煙学会専門医/アレルギー学会専門医/内科学会認定医
医療法人社団ファミリーメディカル理事長

9月に入り、すっかり涼しくなりましたね。
やっと暑さから解放された!過ごしやすくなった!と喜んでいる方も多いと思いますが、喘息の方は、少し調子が悪いと感じる日が増えるのが秋です。
秋は、長く診察に来ていなかった方が駆け込んでくることが増える季節でもあります。

それはなぜなのでしょうか?理由は3つあります。

その1.急に気温が下がる

夏から秋になる今の時期は、大きな寒暖差があります。
8月の初めは猛暑だったのに、8月末にはすっかり秋めいてきたことを思えばわかりやすいですよね。その上連日のくもり空と雨…。この寒暖差が気道には刺激となって、咳を招きます。

喘息の発作は、1日のうち、気温が一番下がる夜中から朝方にかけて出やすくなります。自分では意識していなくても、睡眠中の身体は冷えているかもしれません。まだ夏の寝具のまま、という方は、寒さを体感していなくても早めに暖かくしましょう。

その2. ダニの死骸がたくさん残っている

秋は、夏に繁殖したダニの死骸やフンが、部屋の至るところにたまっています。それらがホコリと一緒に舞い上がり、吸い込んでアレルゲンとなります。寝具やソファーなどにも掃除機をかけて対策をしましょう。

過ごしやすい今の季節に大掃除をしておくと、年末の掃除が楽になりますよ。

その3.風邪をひきやすくなる

気温が下がると、湿度も下がり空気が乾燥します。乾燥した空気中ではウイルスが活発になり、風邪をひいたりインフルエンザにかかることが多くなります。喘息の方が風邪やインフルエンザにかかると、症状も辛いものになりますよね。「風邪が流行るのはまだまだ先」と思わずに、今から基本的な手洗い、うがいを見直し、肌寒くなってきたらマスクの着用を忘れないようにしましょう。

まとめ

気温的には過ごしやすくなっていますが、季節の変わり目は何かと不調に感じることが多いものです。家に帰ったらうがい手洗いをして、十分な睡眠をとって体調を整えましょう。

著者プロフィール

三島 渉 (医学博士、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
呼吸器学会専門医/内科学会認定医/禁煙学会専門医/アレルギー学会専門医
医療法人社団ファミリーメディカル理事長

平成9年横浜市立大学医学部卒業。呼吸器内科専門医として活躍する一方、現代医学の限界を痛感。医学研究による解決を目指し、横浜市立大学大学院入学。分子細胞生物学を専門として、がん転移に関連する細胞機能の研究を行い、平成17年医学博士取得。

その後再び臨床の現場に戻るも、症状がひどくなってからでないと来院してもらえない医療の世界の構造的な問題を認識。

「症状がまだ軽いうちに気軽にかかってもらえるクリニックをつくろう」と決意し、平成19年横浜市南区に呼吸器内科専門の「上六ツ川内科クリニック」を開院。病気が進行すると改善が難しい呼吸疾患の早期発見・早期治療の重要性を伝えている。

現在、毎月500人以上の喘息患者と100名以上のCOPD患者を診療。禁煙治療にも力を注ぎ、呼吸器疾患で苦しむ人のいない社会の実現を目指している。年間約100名の禁煙指導を行い、84.6%の禁煙成功率を達成している。

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