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「給与が高い求人」に隠れた落とし穴?管理栄養士が後悔しない職場選びのコツ

鈴木麻莉子(管理栄養士)

最終更新日 2025.11.25

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「給与が高い」という求人を見つけると、つい目を引かれますよね。

でも、実際に現場で働く管理栄養士として感じるのは、“給与の高さ=良い職場”とは限らないということ。

今日は、私自身の経験を交えながら、後悔しない職場選びのポイントをお話しします。

1.「給与が高い求人」を見るときに気をつけたいこと

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管理栄養士として転職活動をする中で、“給与が高い”という条件はどうしても魅力的に見えます。

でも、その裏側を冷静に見てほしいと思います。
たとえば、固定残業代が含まれていないか、業務内容が過剰ではないか、など。

また、他の同業種と比べて異常に高い場合は、口コミサイトなどで職場の実情を調べてみるのもおすすめです。

給与が高いのには理由があります。

それが「スキルを正当に評価しての高給与」なら素晴らしいことですが、「人手不足で辞める人が多い」「業務が過重」という理由の場合もあります。

2.後悔しないために「管理栄養士の人数」に注目を

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これは私自身の経験から強く伝えたいポイントです。

以前、病棟勤務をしていた頃は、管理栄養士と栄養士合わせて4人のチームでした。

でも入職後しばらくして、先輩2人が退職。
あっという間に少人数体制になり、「聞ける人がいない」「頼れる人がいない」状況に。

管理栄養士は少人数の職場が多いからこそ、“辞められない・休めない”環境になってしまうこともあります。

そのため、応募前に「何人体制か」「引き継ぎ体制があるか」を確認するのはとても大切です。

3.給与よりも、「自分の価値観に合う環境」を

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正直に言うと、私は最初、給与や福利厚生の条件で職場を選んでいました。

でも入職してみると、管理栄養士としての知識をあまり求められておらず、「ただ記録しておけばいい」といった業務に物足りなさを感じました。

その経験から、

「管理栄養士としての知識を必要としてくれる職場」
「一緒に学び合える仲間がいる環境」

を大切にするようになりました。

当院はまさにその理想に近い職場です。

勉強会も盛んで、学んだことをすぐ実践できる。
仲間が成果をシェアし合い、日常会話の中で学びが生まれる環境があります。

勉強が苦手だった私でも、「知識が患者様の変化に直結する喜び」を感じるようになりました。

4.入職の決め手は「管理栄養士を大事にしてくれる環境」

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私が横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニックに入職を決めたのは、病院のホームページに「管理栄養士のページ」がしっかり設けられていたからです。

それを見たとき、「このクリニックは管理栄養士をきちんと大切にしてくれるんだ」と感じました。

また、もともと栄養カウンセリングを経験したいという思いがありました。

当院は分子栄養学を取り入れ、患者様一人ひとりに合わせた栄養指導を行っており、管理栄養士が複数名在籍しているチーム体制にも惹かれました。

“専門性を活かせる職場”という印象が強く、ここでなら成長できると思ったのです。

4-1.「分子栄養学」を使う面白さとやりがい

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呼吸器内科という専門領域では、患者様が抱える症状は似ていても、根本原因は人それぞれ。

当院では分子栄養学の知識を活かして、個々の体質やデータをもとにアプローチを変えています。
たとえば、喘息などのアレルギー体質の患者様の場合、従来は「アレルギーだから仕方がない」と考えられがちでした。

でも、栄養の面から体質改善を進めていくと、アレルギー症状がほとんど出なくなる方もいらっしゃいます。

そうした変化を目の当たりにすると、この仕事の深さと面白さを改めて感じます。

4-2.とても“あたたかい”職場です

以前の職場では、正直ピリピリした空気が漂う日もありました。

上司の顔色をうかがいながら仕事をするような…。

しかし、今のクリニックは全く違います。
スタッフみんなが温かく、チーム全体にやさしい雰囲気があります。

上司や医師も話をよく聞いてくれて、相談しやすい。
「もっとこうしたら良くなるかも」とアイデアを出すと、すぐに取り入れてもらえる柔軟さがあります。

仕事の合間に他職種の方とランチをしたり、プライベートでご飯に行ったりすることもあります。

こうした雰囲気は、日々のモチベーションにもつながっています。

一日のスケジュール(例)
8:30 出勤・カルテチェック

8:45 朝礼

9:00 栄養カウンセリング(最大9件)

12:00 カルテ記録

13:00 休憩

15:00 受付対応(患者様のご案内など)

18:30 締め作業・退勤

カウンセリング件数は日によって異なりますが、1件ごとに患者様の背景やデータを踏まえてお話しします。

「どうすればこの方の生活の中で実践できるか」を一緒に考える時間がとても充実しています。

4-3.栄養指導で意識していること

呼吸器疾患の患者様は、日々の体調の波が大きい方も多くいらっしゃるため、私は「生活になじむ提案」を大切にしています。

患者様も「こうした方がいいんだろうな」と頭では分かっていても、実際に行動に移すのは難しいものです。

「じゃあ、今の生活の中で無理なくできることは?」を一緒に考え、小さなステップで成功体験を積むよう心がけています。

そして何よりうれしいのは、「あなたに相談してよかった」「次もよろしくね」と声をかけてもらえたとき。

その一言が、何よりの励みになります。

4-4.院長や他職種との関係性

ファミリーメディカル 院長 他職種 関わり 
院長は、良い栄養学の本や講座情報を共有してくださるなど、私たちの学びをとても応援してくださいます。

トップダウンではなく、意見を聞き入れてくださる柔軟さもあり、「もっとこうしたい!」と声を上げやすい雰囲気があります。

また、他職種の方々も本当に優しくて頼りになります。

お昼休みに談笑したり、オフに食事へ行ったりと、仕事を越えて関係が築けるのも当院の魅力です。

5.どんな方に向いている職場か

医療法人社団ファミリーメディカルは、成長意欲のある方や、栄養学を深めたい方にぴったりの環境だと思います。

学んだことをすぐに実践できる、成果を実感できる、仲間と共有できる。

そんな好循環が自然に生まれる職場です。

6.まとめ

転職を考えるとき、どうしても条件面に目が行きがちですが、「長く続けられる職場=自分の価値観に合う職場」です。

給与だけでなく、
「どんな人たちと働きたいか」「どんな成長をしたいか」
を考えてみてください。

もしあなたが、患者様と真剣に向き合いながら成長していきたい管理栄養士さんなら、ファミリーメディカルはきっと居心地の良い場所になると思います。

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