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正看護師と准看護師はどう違う?

最終更新日 2024.2.16

1. 正看護師と准看護師の違い(言葉の定義)

皆さんがよく耳にする「看護師」には種類があります。正看護師、准看護師と呼ばれます。では、こちらの2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

1-1 正看護師とは

正看護師は厚生労働大臣より国家資格を取得した看護の専門職です。多くの正看護師は病院で働いています。
医師の診察にもとづいて、診療の補助や患者さんのお世話を行うのが主な仕事です。患者さんの心のケアも重要な役割の一つです。

1-2 准看護師とは

准看護師は都道府県試験を受け、合格を経て都道府県知事から免許を受けます。正看護師のような国家資格ではありません。

2. 資格取得方法の違い

2-1 正看護師の資格取得

正看護師は国家資格で資格を取得します。「保健師助産師看護師法」によって定められた資格で、厚生労働省がその国家試験を行っています。
正看護師には適切な診察や治療の補助のために、正確な知識や技術が求められます。そのため正看護師になるには高校の看護科や看護学校などで専門的な教育を受け、卒業後に国家資格を取得することが必要となります。看護師国家試験は年に一回、毎年2月に実施されます。

正看護師の受験資格を得るためには高校卒業後看護学科のある大学(3年制の専門学校や短期大学、4年制の大学)に進学することが一般的です。
中学卒業後に5年一貫の看護師養成課程校に入学し卒業すれば、看護師国家資格の受験資格を得る方法もあります。

2-2 准看護師の資格取得

准看護師試験を受験するには最終学歴が中学校卒業の場合、准看護師養成学校で2年間または高校の衛生看護科で3年間、必要な知識、技術を身に着け、准看護師試験の受験資格を得ます。
高校卒業の場合は准看護師養成所で2年、同じように学びます。

准看護師の養成所は全日制と定時制があり、養成所によって違います全日制の養成所だと週3日、定時制の養成所だと週5日授業を行うことが多く空いた時間に働きながら資格の取得を目指せることも可能です。

2-3 准看護師から正看護師になるには

准看護師も指定の正看護師養成所で既定の履修科目を修了し卒業することで、正看護師の受験資格を得ることができます。
正看護師養成所は2年制の全日制、通信制と3年制の定時制(昼間・夜間)の3種類あります。

中学校卒業後、准看護師資格取得した方が正看護師養成所に入るには3年の実務経験が必要となります。高校卒業後であれば実務経験はなくてもよいです。
また、通信制の正看護師養成所に入るには7年の実務経験が必要です。通信制に関しては、最終学歴問わず7年の実務経験が必要となります。

今までにあった「実務経験」は准看護師として勤続した年数になります。就業場所は介護施設や訪問看護でも勤続年数に含まれます。雇用形態は常勤、非常勤、パート等でも可能です。

3.仕事内容、職場、働き方の違い


それぞれの資格の取得方法を見て、いろいろな違いがあるのでは感じるかもしれませんが基本的には違いはありません。

3-1 仕事内容

手術、診療の補助、カルテの入力、患者さんの食事、排泄、入浴の介助、夜間患者の対応、服薬管理、採血や静脈内注射などこれらの業務は正看護師も准看護師も行うことができます。

大きな違いとして准看護師は保健師助産師看護師法第6条「医師・歯科医師又は看護師の指示を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行う」と定められており、正看護師は同法律の第5条で「傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行う」とあり、「医師・歯科医師または看護師の指示を受けて」に記載がなく、自己判断で業務や指示ができます。
よって、准看護師は何か特別なことが起きた際は正看護師や医師からの指示を受けてから処置に当たらないといけません。
そのため准看護師自身の考えで臨機応変な対応を取ることができません。

そして准看護師は准看護師の養成所での教育課程で看護計画の立案は含まれていないので、現場で看護計画の立案もできません。

指示が出せない、看護計画の立案もできないということで准看護師は管理職へなれないという明確なルールはないが昇格は難しいとされています。

【参考情報】高等学校における看護教育
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shinkou/kango/index.htm

3-2 勤務先


病院や診療所はもちろんですが、訪問看護、社会福祉施設、障がい者支援施設でも活躍できます。

しかしながら准看護師の求人は正看護師と比較すると少ないのが現状です。仕事内容でもあったように正看護師は自ら判断して業務が行えることに対し、准看護師は医師か正看護師の指示がないと業務にあたれません。
よって臨機応変に対応できる正看護師の求人の方が多い現状です。

そして近年では長寿化、少子高齢化になっていき、ケアの現場は病院から在宅、施設へと移行している現状です。それにより正看護師、准看護師の活躍の場も多様化し、病院や診療所以外にも訪問看護、介護保険施設等、社会福祉施設(有料老人ホーム、認知症グループホームなどの老人施設、保育所や児童養護施設などの児童福祉施設)などさまざまな施設で看護師を必要としています。

2020年に実施された国勢調査によると、看護師(准看護師も含む)の就業者数はおよそ139万人、そのうち92%が女性でした。

正看護師はの勤務先は厚生労働省の調査「衛生行政報告例(就業医療関係者)」によると、正看護師の勤務先の約8割以上が病院や診療所といった医療機関であり、とくに病院に偏っていることがわかります。そのほか介護保険施設や訪問看護ステーションと続きます。

准看護師の勤務先は病院、診療所合わせて約7割の准看護師が医療機関に勤務し、「介護老人保健施設」「介護医療院」「指定介護老人福祉施設」「居宅サービス事業所」「居宅介護支援事業所」を意味する介護保険施設等が続きます。

また施設別で見てみると病院、訪問看護ではそれぞれ約9割が正看護師で准看護師は約1割しかいません。
ですが介護保険施設等で約4割、診療所と社会福祉施設では約3割が准看護師が割合を占めています。
病院だと看護師個人が自立して業務に当たることが求められる場面が多いため正看護師が求められやすい職場だと言えます。

【参考文献】保健師助産師看護師法
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=80078000&dataType=0&pageNo=1

3-3 働き方

正看護師、准看護師は働き方に関しては変わりはなく、共通だと言えます。

勤務の流れも変わらず、病院に務めていて病棟の勤務だと24時間体制で患者さんを見守るため夜勤が必要となります。2交替制か3交替制でシフトを組みます。

正看護師、准看護師はともに正社員として勤務はもちろんですが、施設によってはパートやアルバイトの募集も行っており、自分の働きやすい時間で勤務することができます。

4.おわりに

当院では呼吸器内科で患者さんをいち早く元の状態に回復できるように、看護師には自己判断ができ、他の看護師にも指示が出せる正看護師の方の力が必要です。

より多くの患者さんの助けになりたいという熱意のある正看護師の方、当院で活躍しませんか?

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