
「お正月につい食べ過ぎてしまった…」という声が増えるこの季節。
一般的に「正月太り」と言われますが、医療現場には少し違った悩みを持つ患者様が多くいらっしゃいます。
それは体重だけでなく、「なんとなく体がだるい」「やる気が出ない」といった原因の見えにくい不調です。
実はこれ、単なる食べ過ぎではなく、栄養バランスや生活リズムの乱れが原因かもしれません。
こうした悩みに医学的な視点で寄り添うのが、医療現場で働く管理栄養士の役割です。
今回は、1月の現場で行われている「生活リズム改善の指導」のリアルをご紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1.正月太りの背景にある「生活リズムの乱れ」とは

「正月太り」と聞くと、どうしても「お餅やおせちの食べ過ぎ」に目が向きがちですよね。
もちろん、それも大きな要因の一つです。
しかし、医療現場で患者様のお話をじっくり伺うと、背景にはもっと複雑な「生活リズムの乱れ」が隠れていることが見えてきます。
・食事時間のズレ
普段は決まった時間に食事をしているのに、休暇中は朝食を抜いたり、ダラダラと食べ続けたりすることで、体内時計が乱れてしまいます。
・間食・飲酒の増加
親戚の集まりや新年会などでお酒を飲む機会が増え、それに伴い糖質や脂質の多いおつまみを摂取しがちになります。
・睡眠不足・活動量低下
夜更かしや、寒さによる外出控えで活動量が減り、エネルギー消費が落ちるだけでなく、自律神経のバランスも崩れやすくなります。
これらは、体重という数値だけ見れば「数キロの増加」かもしれませんが、体の中では「血糖値の乱高下」や「栄養バランスの崩壊(特にビタミンB群やミネラルの消費)」が起きている可能性があります。
当院では分子栄養学の視点を取り入れているため、単に「カロリーを減らしましょう」という指導ではなく、「なぜ代謝が落ちているのか?」「なぜ食欲が止まらないのか?」という根本的な原因を、こうした生活背景から探っていきます。
正月明けの医療現場には、こうした数値だけでは見えない問題を抱えた患者様からの相談が増える傾向にあるのです。
1月は医療現場で栄養指導が求められる季節
当院では管理栄養士による栄養カウンセリングを診療の柱の一つとして位置づけており、月に800件以上の栄養指導を行っています。
短時間の診察だけでは細かな生活習慣の改善までフォローしきれない部分を、管理栄養士がチーム医療の一員として支えています。
その結果、薬だけでは改善しなかった患者様の症状が良くなるケースも増えており、医師の治療と栄養サポートが両輪となって正月明けの不調にもアプローチできるのです。
2.管理栄養士が行う「生活リズム改善」の栄養指導内容

では、実際にどのような栄養指導を行っているのでしょうか?
ここからは、求職者のみなさんが一番気になるであろう「実際の栄養指導の様子」についてお話しします。
当院の管理栄養士が大切にしているのは、一方的な「指導」ではなく、患者様と一緒に考える「二人三脚での取り組み」です。
2-1. 徹底したヒアリング
まず、「何を食べたか」だけでなく、生活背景を深くヒアリングします。
・年末年始はどう過ごしたか?(忘年会や新年会などイレギュラーな事が多かったかどうか)
・睡眠時間は確保できていたか?
・今の体調で気になるところはあるか?
分子栄養学的には、ストレスや睡眠不足が栄養の吸収や代謝に大きく関わるため、こうした背景情報は非常に重要です。
2-2. 「正しい食事」より「続けられる食事」
教科書通りの「バランスの良い食事」を提案しても、忙しい患者様には実践が難しいことがほとんどです。
特に正月明けは、仕事が始まってバタバタしている時期。
「完璧」を求めると挫折してしまいます。
・「飲み会がある日は、お昼を軽めにしてみましょう」
・「自炊が難しければ、コンビニでゆで卵やサラダチキンをプラスしてみましょう」
このように、患者様のライフスタイルに合わせた選択肢を提案していきます。
2-3. 個別性を重視した分子栄養学的アプローチ
ここが当院ならではの強みですが、血液データに基づいた個別アドバイスを行います。
例えば、甘いものがやめられない患者様に対し、「我慢してください」と言うのではなく、「タンパク質や鉄分が不足しているから、甘いものを欲しているのかもしれませんね」と、身体のメカニズムからアプローチします。
これにより、患者様は「自分の意志が弱いせいじゃないんだ」と安心して取り組むことができます。
3.医療現場で働く管理栄養士だからこその役割

飲食店やエステサロン、スポーツジムなど、管理栄養士が活躍する場はたくさんあります。
その中で、「医療現場」を選ぶ意義はどこにあるのでしょうか。
それはやはり、「専門的な知識と信頼」に基づいたチーム医療の一員として活躍できることだと考えます。
当院では、医師、看護師、そして管理栄養士がフラットな関係で意見を交換します。
医師が診断した病態に対し、管理栄養士が「食事・栄養」という武器を使って治療をサポートする。
逆に、管理栄養士が指導中に気づいた患者様の変化(浮腫みや顔色の悪さなど)を医師に報告し、早期発見に繋がることもあります。
また、分子栄養学を取り入れているため、一般的な栄養指導よりもさらに一歩踏み込んだ、細胞レベルでの栄養アプローチを学ぶことができます。
「なんとなく調子が悪い」という未病の段階から、「検査値に異常が出ている」病気の段階まで、幅広いフェーズの患者様に関われるのは、医療法人ならではの経験です。
4.正月明けの栄養指導で実感する、管理栄養士のやりがい

この時期の栄養指導は、決して楽なものではありません。
患者様自身も「わかっているけど食べちゃう」「運動しなきゃいけないのは知ってる」と、葛藤を抱えていることが多いからです。
しかし、だからこそ得られる大きな「やりがい」があります。
ある患者様は、正月太りをきっかけに来院されましたが、栄養指導を通じて「食事を変えたら、昼間の眠気がなくなって仕事がはかどるようになった!」と嬉しそうに報告してくださいました。
また、「先生(管理栄養士)と話して、自分の体のことがよくわかった。今年は健康診断の結果を見るのが楽しみ」と言ってくださる方もいます。
体重が減るという結果が出ることはもちろん嬉しいですが、それ以上に、患者様の行動が少しずつ変わり、表情が明るくなっていく過程に関われることに大きな喜びを感じます。
これは、責任も大きいですが、何にも代えがたい管理栄養士としての醍醐味です。
5.ファミリーメディカルで管理栄養士として働く魅力

最後に、当院「ファミリーメディカル」で働く魅力についてお伝えさせてください。
当院は、栄養指導を治療の柱の一つとして非常に大切にしている医療法人です。
研修・教育体制も充実しており、約3ヶ月の研修期間に加えて週1回の勉強会や動画教材など学びの機会も豊富です。
栄養カウンセリング件数も多く、若いうちから多様な症例を経験できるため、自分の成長を実感しやすい職場です。
「もっと患者様の根本的な悩みに応えたい」
「ルーティンワークではなく、個々に合わせたオーダーメイドの指導がしたい」
そう感じた方は、ぜひ一度見学にいらしてください。
みなさんとお会いできる日を、スタッフ一同心より楽しみにしています!