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糖尿病の食事に欠かせないキノコ

執筆者: すずきともこ(管理栄養士)
最終更新日 2021年03月01日

秋は美味しい物が沢山!嬉しく、そして悩ましい季節です。

糖尿病の方の場合、秋の味覚で積極的に食べてほしい食材、それはそう「キノコ!」

ヘルシーなイメージはすでにあるかと思いますが、なぜそんなにキノコは身体にいいのでしょう?

キノコが健康にいい理由は3つあります。

1.キノコは食物繊維が豊富!

2.キノコはビタミンB類が豊富!

3.キノコはミネラルも豊富!

キノコは食物繊維が豊富

キノコに多く含まれる「水溶性食物繊維」は水に溶け、ゲル状になって胃の中にある食べ物を包み込み、糖質はもちろん、コレステロールや塩分の吸収を抑える働きがあります。

食事の時に最初に食べることによって、後から食べる食物の糖質の吸収を抑え、血糖値が上がりにくくなります。糖尿病の方に先に野菜を食べることを勧めるのは、この水溶性食物繊維の働きがあるからなのです。

キノコはビタミンB類が豊富!

キノコには、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどのビタミンB群が、食品類のなかでは比較的多く含まれています。ビタミンBは糖質の代謝に関係するビタミンで、不足するとブドウ糖をうまく代謝できなくなり、血糖値が上昇しやすくなってしまう、糖尿病の方には重要な栄養素です。

キノコはミネラルが豊富!

キノコは多種類のミネラルを含んでいます。中でも亜鉛は、インスリンの分泌に関わりのあるホルモンで、糖尿病の人の尿には健康な人よりも多くの亜鉛が含まれているといいます。
キノコの中でも干し椎茸など、干したものに亜鉛は多く含まれます。

もっとキノコを楽しみましょう!

キノコの種類は60,000種を超えると言われています。その中で食用きのことされているのはおよそ200種類ほど。
60000種の中の200種と考えると少なく感じるかもしれませんが、よく見かけるきのこは数種類ですよね。そう思えば、まだまだたくさん食べたことのないキノコがあるのです。

この秋は、未知なるきのことの出会いを求めてキノコ狩りに出かけたり、スーパーで知らないキノコをみつけたら買ってみたりすると、より秋が楽しめるかもしれませんよ!

秋の味覚を楽しみながら、血糖値も上手にコントロールしましょう

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