冬に気を付けたい「ヒートショック」

監修: 三島 渉(医学博士、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
呼吸器学会専門医/禁煙学会専門医/アレルギー学会専門医/内科学会認定医
医療法人社団ファミリーメディカル理事長

新年を迎えて早くも1週間以上が経ちました。今年は暖冬と言われ、年末年始も比較的暖かかったですが、もうすぐ大寒です。

寒い時期は部屋を暖かくし、お風呂でしっかり温まってぐっすり眠る。風邪を予防するためにも大切ですね。

ヒートショックをご存知ですか?

身体もポカポカし、気持ちよく眠っていても、トイレに行きたくなって、部屋を出たら「寒い!」とか、しっかり温まったのに、浴室から出たら「寒い!」なんてことはありませんか?

これ、健康な若い方は良いのですが、血圧が高めの方やご高齢の方には注意が必要です。

寒い浴室で熱い湯船に急につかったり、暖かい部屋から寒い廊下に出る、などの温度差によって、血圧が急激に変化することを「ヒートショック」と呼びます。

ヒートショックは、まだあまり認知されておらず、「暖差リスク予防委員会」が行ったアンケートでは、「ヒートショック」という言葉自体を知らないと回答した人が49%もいたそうです。

浴室で死亡した方の多くが、ヒートショックによる脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などによる突然死だと言われています。その85%が70代以上の高齢者です。

高齢になるにつれ、体温を維持する生理機能や、皮膚感覚が衰え、寒さを体感しにくくなっていきます。

なので、自分自身は毎日のことで慣れてしまっているのもあり、寒さを我慢している自覚もあまりないのです。

ヒートショックを防ぐには?

ヒートショックを防ぎ、冬を安全に過ごすために、2つのことを確認しましょう。

「家の中の温度差を小さくすること」「しっかり着ること」

脱衣所に小さい暖房を置く、浴槽にお湯を入れる時は高い所からシャワーで入れて、浴室全体を暖めるなどの工夫をすることで、温度差を小さくできます。

また、いきなり湯船に入らずに、シャワーで体を慣らすことも大切です。湯船は40度以下にしましょう。

できるなら、入浴のタイミングは外気温が高い日中が好ましいです。お仕事をされている方の場合は、この時期だけ入浴を朝にするのも良い方法です。

しっかり着こむことも大切です。夜中にトイレに起きた時など、暖かい部屋から出る時は、少しの時間でも何か羽織ったり、室内履きを履くなどをしっかり行いましょう。

ご自身にはあまりピンとこない話でも、離れて暮らすご高齢の家族など、身近な方のライフスタイルを一度見てあげるなどして、何か対策に役立つものをプレゼントするのも、コミュニケーションになっていいかもしれませんね。

監修者プロフィール

三島 渉 (医学博士、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
呼吸器学会専門医/内科学会認定医/禁煙学会専門医/アレルギー学会専門医
医療法人社団ファミリーメディカル理事長

平成9年横浜市立大学医学部卒業。呼吸器内科専門医として活躍する一方、現代医学の限界を痛感。医学研究による解決を目指し、横浜市立大学大学院入学。分子細胞生物学を専門として、がん転移に関連する細胞機能の研究を行い、平成17年医学博士取得。

その後再び臨床の現場に戻るも、症状がひどくなってからでないと来院してもらえない医療の世界の構造的な問題を認識。

「症状がまだ軽いうちに気軽にかかってもらえるクリニックをつくろう」と決意し、平成19年横浜市南区に呼吸器内科専門の「上六ツ川内科クリニック」を開院。病気が進行すると改善が難しい呼吸疾患の早期発見・早期治療の重要性を伝えている。

現在、毎月500人以上の喘息患者と100名以上のCOPD患者を診療。禁煙治療にも力を注ぎ、呼吸器疾患で苦しむ人のいない社会の実現を目指している。年間約100名の禁煙指導を行い、84.6%の禁煙成功率を達成している。

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