高血圧の原因・症状・治療法と自分でできる対策
高血圧は、さまざまな病気と関わりがあるため、早期に発見して治療につなげることがとても大切です。
しかし、初期の段階ではほとんど自覚症状がないため、自分では気づきにくく、気づいたときには、既に合併症を引き起こしているケースも少なくありません。
この記事では、高血圧の原因や症状についてわかりやすく解説します。血圧を下げるための対策も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.高血圧とはどのような病気なのか
高血圧とは、血圧が高い状態が続く病気です。
診断の目安は、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上の場合です。どちらか一方、もしくは両方が基準を超えると、高血圧と診断されます。
2-1.血圧とは何か?
血圧とは、心臓が血液を送り出すときに血管の壁にかかる圧力のことです。この血圧は2つの数値で表されます。
<収縮期血圧(上の血圧)>
心臓がギュッと収縮して、血液を押し出すときの圧力
<拡張期血圧(下の血圧)>
心臓がふくらみ、血液が戻ってきたときの圧力
心臓は、収縮して血液を送り出し、酸素や栄養を体の隅々に届けます。そして、老廃物を回収して戻ってきた血液を、拡張して受け取っています。
【参考情報】『Understanding Blood Pressure Readings』American Heart Association
https://www.heart.org/en/health-topics/high-blood-pressure/understanding-blood-pressure-readings
2-2.血圧が上がる要因
血圧は、以下のような要因によって変動します。
・心臓から送り出される血液の量
・心拍数(心臓の鼓動の回数)
・血管の弾力性や太さ
・血液が血管を流れるときの抵抗
例えば、心臓から送り出す血液の量が多くなると、その分、血管にかかる圧力が高くなり、血圧が上がります。
また、血管が硬くなったり狭くなったりすると、血液の流れに抵抗が生じるので、血圧が高くなります。
2-3.高血圧は「沈黙の病」
血圧が高くなっても、すぐに症状が出るとは限りません。初期にはほとんど自覚症状がないため、気づかないまま進行してしまうことが多いのです。そして、体に異変が現れ始めたときには、すでに合併症が起きていることもあります。
高血圧に気づかずに放置していると、血管に過度な負担がかかり、動脈硬化が進行したり、心臓や腎臓の病気につながったりするリスクが高まります。
高血圧は「沈黙の病」とも言われるほど気づきにくいものですが、だからこそ、定期的に検査や健康診断を受け、血圧の変化に早く気づくことがとても大切です。
【参考情報】『High Blood Pressure–Understanding the Silent Killer』FDA
https://www.fda.gov/drugs/special-features/high-blood-pressure-understanding-silent-killer
2.高血圧の主な原因
血圧が上がる原因には、食事や運動などの生活習慣も深く関係しています。
この章では、高血圧になりやすい主な原因を紹介します。
2-1.塩分の取りすぎ
体内の塩分が増えると、その濃度を薄めるために、細胞の中の水分が血管の中に引き込まれます。すると、血管内の水分量が増えて、血管にかかる圧力が大きくなり、血圧が上がってしまうのです。
特に肥満の方は、食事の量が多くなりがちで、それにともなって塩分の摂取量も増えやすくなります。そのため、塩分のとりすぎにはより一層の注意が必要です。
また、加工食品や外食を頻繁にとる方も要注意です。これらの食事は塩分が多く含まれていることが多いため、知らないうちに塩分をとりすぎている可能性があります。
【参考情報】『How much harm can a little excess salt do? Plenty』American Heart Association
https://www.heart.org/en/news/2021/05/26/how-much-harm-can-a-little-excess-salt-do-plenty
2-2.運動不足
運動をすると、血液を全身に送り出すポンプとしての心臓の働きが鍛えられ、血管も柔らかく保たれます。
しかし、運動不足になるとこうした機能が衰え、血液の流れが滞りがちになります。すると、血管の中を血液が流れるときの抵抗が高くなり、血圧が上がります。
また、運動不足だと太りやすくなりますが、脂肪が増えると血液の量も増えて心臓の負担が大きくなるため、血圧が上昇しやすくなります。
【参考情報】『Physical Inactivity and Cardiovascular Disease』New York State Department of Health
https://www.health.ny.gov/diseases/chronic/cvd.htm
2-3.ストレス
ストレスを感じると、自律神経のひとつである交感神経が活発になることで以下のような反応が起こり、血圧が上昇します。
・血管が収縮する
・心拍数が増える
・心臓の収縮力が強くなる
さらに、ストレスが長く続いて交感神経への刺激が強い状態が続くと、血圧が下がりにくくなり、高血圧になりやすくなります。
【参考情報】『Stress and high blood pressure: What’s the connection?』Mayo Clinic
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/high-blood-pressure/in-depth/stress-and-high-blood-pressure/art-20044190
2-4. 遺伝的要因
親やきょうだいなど、血縁者に高血圧の人がいる場合、血圧が上がりやすい体質を受け継いでいることがあります。ただし、遺伝的な要因があっても、必ず高血圧になるわけではありません。
血圧は、食事や運動、ストレスの管理など、生活習慣や環境の影響も大きく関係しています。そのため、日頃から健康的な生活を心がけることで、高血圧の発症リスクを大きく減らすことは可能です。
【参考情報】『1.遺伝因子 2)ヒト高血圧の遺伝素因』日本医学会
https://jams.med.or.jp/event/doc/118013.pdf
2-5.他の病気
高血圧には、はっきりとした原因がわからない「本態性高血圧」と、他の病気が原因となって起こる「二次性高血圧」があります。患者の多くは、本態性高血圧にあてはまります。
一方、二次性高血圧の原因としては、以下のような病気があげられます:
・腎動脈の狭窄
・慢性腎不全
・甲状腺の機能異常
・クッシング症候群
・睡眠時無呼吸症候群
また、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイズ)や経口避妊薬(ピル)などの薬剤が、高血圧を引き起こすことがあります。
3.高血圧が進行すると
血圧は少しずつ上がっていくことが多く、気づかないうちに進行してしまうケースも少なくありません。
この章では、高血圧が進むとどんな症状が現れるのかを紹介します。
3-1.血圧がかなり高くなったときの症状
血圧が急に上がったり、非常に高い状態が続いたりすると、以下のような症状が現れることがあります。
・頭痛
・吐き気
・肩こり
・めまい
・動悸
高血圧の状態が続くと、血流が過剰になることで、脳がむくんで(脳浮腫)しまうことがあります。すると、頭の中の圧力が高くなって神経が刺激され、頭痛や吐き気が現れます。
また、血圧の変動によって脳への血流が不安定になると、めまいを感じます。さらに、筋肉が緊張することで肩が凝ったり、心臓に負担がかかって動悸がすることもあります。
3-2.動脈硬化により引き起こされる病気
高血圧が続くと、血管に強い負担がかかり、血管の壁が傷ついてしまいます。すると、動脈硬化を引き起こして血管が硬くなり、重大な病気につながる恐れがあります。
<心筋梗塞>
心臓の血管が詰まってしまい、血液が流れなくなることで心筋(心臓の筋肉)に酸素や栄養が届かなくなる病気です。
強い胸の痛みが起こり、詰まる場所によっては命に関わることもあります。
<大動脈解離>
体の中でもっとも太い血管である大動脈に裂け目ができ、背中や胸に激しい痛みが起こる病気です。
裂けた範囲や部位によっては、心臓・脳・腎臓に深刻な障害を及ぼすことがあります。
<脳梗塞・脳出血>
脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破れたり(脳出血)すると、意識障害・手足の麻痺・嘔吐などの症状が現れます。
治療によって一命を取り留めても、後遺症として麻痺や言語障害が残って、日常生活に大きな影響が出る恐れがあります。
<腎不全>
腎臓にダメージが及ぶと、体内の老廃物がうまく排出できなくなり、慢性腎不全に進行することがあります。
重症になると、人工透析が必要になることもあります。
<眼への影響>
目の奥(眼底)にある細い血管で出血が起こると、視力の低下や失明のリスクもあります。
4.高血圧の検査
高血圧や高血圧による合併症を調べるためには、以下のような検査を行います。
4-1.血圧測定
血圧の測定は、病院やクリニックなどの医療機関で行うことができますが、血圧計があれば自宅でも簡単に測ることができます。
医療機関では、緊張して普段より高めの数値が出ることがあります。そのため、自宅で定期的に測って記録を残すことで、普段の血圧の傾向をより正確に把握できます。
4-2.血液検査
血液検査では、採取した血液から以下のような項目を調べます。
・コレステロール値
・血糖値
・腎機能
これにより、高血圧のリスクを高める糖尿病や脂質異常症の有無を調べます。また、合併症のリスクを把握するにも役立ちます。
4-3.尿検査
尿検査では、採取した尿から以下のような項目を調べます。
・尿タンパク
・ナトリウム
・尿糖
高血圧の影響で、腎機能が低下しているかどうかを確認します。また、尿中のナトリウム量から塩分の取りすぎが分かることもあるため、食生活の見直しにも役立ちます。
4-4.心電図
心臓の電気信号(心臓を動かすために体の中で自然に発生する微弱な電気)を、波形として記録する検査です。
高血圧が続くと心臓に負担がかかりやすくなるため、この検査によって心臓の動きやリズムを確認し、不整脈などの異常がないかを調べます。
【参考情報】『不整脈』国立循環器病研究センター
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/arrhythmia/
4-5.胸部レントゲン検査
胸部レントゲン検査では、肺や心臓の大きさ・形を確認します。
高血圧が続くと心臓に負担がかかり、心不全を起こすことがあります。そのため、レントゲンで心臓が肥大していないかを確認します。
また、心不全の影響で、肺に水が溜まる「肺うっ血」が起きていないかも確認します。
【参考情報】『肺うっ血』日本救急医学会
https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/0708.html
4-6.その他
その他、必要に応じて以下の検査を行うこともあります。
<超音波検査>
専用の機械を使って心臓や腎臓などを観察し、異常がないかを調べます。
<眼底検査>
眼の奥にある血管をチェックして、高血圧が目に与える影響を確認します。
5.高血圧の治療
血圧が高い状態が続けば、全身に悪影響が現れ、命にかかわる恐れがあります。
そのため、早い段階で治療を行うことが大切です。
5-1.ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)
血圧を上げる物質「アンギオテンシンⅡ」の働きをブロックする薬です。
<主な薬>
・ニューロタン
・ディオバン
・ミカルディス
通常、血圧が下がると、アンギオテンシンⅡが作られて血管を収縮させ、血圧を上げます。ARBは、このアンギオテンシンⅡの受容体をブロックすることで、血管を収縮させる作用を防ぎ、血圧を下げます。
5-2.ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
血圧を上げる物質「アンギオテンシンⅡ」が作られるのを防ぐことで、血圧を下げる薬です。
<主な薬>
・レニベース
・カプトリル
血圧が下がると、体内では「アンギオテンシンⅠ」というホルモンが作られます。アンギオテンシンⅠそのものには血圧を上げる作用はありませんが、アンジオテンシン変換酵素によって、アンギオテンシンⅡに変換されると血管を収縮させ、血圧を上げる作用が現れます。
ACE阻害薬は、この変換をブロックすることで血圧を下げます。
副作用として、空咳(乾いた咳)が出ることがあるため注意が必要です。
5-3.Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)
カルシウムは、筋肉の収縮に関わっている物質で、血管の壁にある筋肉の収縮にも関与しています。
カルシウム拮抗薬は、カルシウムの働きを抑えることで血管の筋肉を広げ、血圧を下げる薬です。
<主な薬>
・アムロジピン
・アダラート
・アテレック
比較的早く効果が現れ、さらに副作用が少ない薬なので、幅広い人に使用することができます。
5-4.利尿薬
体内の水分量が多いと、血圧は上がります。利尿薬は、腎臓の働きを助けて尿の量を増やし、体内に溜まった余分な水分や塩分を外に出す薬です。
<主な薬>
・フルイトラン
・フロセミド
尿として体内の水分を排出させると、血液の量も減少します。すると、血管にかかる負担が軽くなり、血圧が下がります。
5-5.β遮断薬・αβ遮断薬
β(ベータ)遮断薬とαβ(アルファベータ)遮断薬は、交感神経の働きを抑えることで血圧を下げる薬です。
自律神経には、交感神経と副交感神経がありますが、このうち交感神経は、通常、日中の活動時に活発になります。
交感神経が活発になると「アドレナリン」というホルモンが分泌されるのですが、このアドレナリンは、体内にあるα(アルファ)受容体やβ(ベータ)受容体と呼ばれる部分に結びついて、心臓や血管に刺激を与え、働きを高めます。
この2つの受容体の働きをブロックするのが、β遮断薬とαβ遮断薬です。
β遮断薬はβ受容体だけを遮断し、心臓の収縮力を抑えることで血圧を下げます。
<主な薬>
・メインテート
・セロケン
・テノーミン
αβ遮断薬は、β受容体に加えてα受容体も遮断するため、より強い降圧効果が期待できます。
<主な薬>
・アーチスト
6.高血圧の改善と予防
高血圧を改善するためには、薬の力だけに頼るのではなく、食事や運動など、毎日の生活習慣を整えることがとても大切です。
この章では、高血圧の改善や予防に役立つ生活習慣のポイントをご紹介します。
6-1.食事
血圧を下げるためには、まず塩分を控えましょう。1日の塩分摂取量の目安は 6g未満です。
ただし、これまで濃い味付けに慣れていた人にとっては、この量はかなり薄味に感じるかもしれません。
無理に一気に塩分を減らそうとすると、減塩を続けるのが難しくなるかもしれないので、少しずつ塩分を減らしながら、以下のような調理の工夫を取り入れてみましょう。
・酸味(レモン・酢など)や香味野菜(しょうが、ねぎ、大葉など)で風味をつける
・だしやスパイスを活用して、塩味に頼らない味付けをする
・外食の回数を減らし、自炊で塩分量をコントロールする
また、カリウムには体内のナトリウムを排出させ、血圧を下げる効果があるので、以下のような食材も取り入れてみましょう。
<カリウムの多い食材>
・ホウレンソウ
・アボカド
・ひじき
・わかめ
血糖値のコントロールが大切です
甘いものや炭水化物をたくさん食べると、血糖値が急激に上がります。すると、体は「インスリン」というホルモンを出して血糖値を下げようとします。
このインスリンが過剰に分泌され続けると、だんだんインスリンが効きにくくなってしまいます。これが「インスリン抵抗性」と呼ばれる状態です。
この状態が続くと、体の中で炎症が起きやすくなり、血管が傷ついて血圧が高くなることがあります。
血糖値の急上昇を防ぐには、たとえば白米を玄米に替えたり、食事の最初に野菜やたんぱく質をしっかりとるのが効果的です。
◆「医師が教える!血糖値を下げる5つの方法」>>
青魚のオメガ3脂肪酸で血管をやわらかく
サバやイワシなどの青魚に多く含まれる「オメガ3脂肪酸」には、血管をしなやかに保ち、炎症を抑える働きがあります。
また、血液の流れをスムーズにして、血圧を安定させる効果も期待できます。
血管の健康を保つためには、週に2〜3回青魚を食べて、オメガ3脂肪酸を体内に取り入れましょう。焼き魚はもちろん、サバ缶などの缶詰を活用してもOKです。
◆「オメガ3系の油」についてくわしく>>
マグネシウムで血管の緊張をゆるめる
マグネシウムは、神経の興奮を抑えて血管の緊張を和らげる働きをもつミネラルです。
特にストレスが多いとマグネシウムは消耗しやすいため、思い当たる人は日常的に意識して摂ることが大切です。
マグネシウムは、アーモンド、豆腐、海藻、玄米などに多く含まれています。日々の食事で少しずつ取り入れてみましょう。
【参考情報】『Magnesium in diet』Medline Plus
https://medlineplus.gov/ency/article/002423.htm
6-2.運動
定期的な有酸素運動は、自律神経のバランスを整え、血圧を下げる効果があります。目安としては、1回10分以上の運動を1日合計30分程度、週に3〜5日行うと効果的です。
<おすすめの運動>
・ウォーキング
・水泳
・サイクリング
ただし、急に激しい運動を始めると、続けるのが難しかったり、膝や腰を痛めてしまうことがあります。自分の体力に合った無理のない範囲で行いましょう。
運動習慣がない人は、日常生活の中に少しずつ体を動かす工夫を取り入れることから始めてみましょう。
たとえば、「エレベーターではなく階段を使う」「電車やバスで一駅分歩く」など、いつもより少しだけ体を動かす習慣を積み重ねていきましょう。
【参考情報】『3-2 高血圧の人を対象にした運動プログラム』厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000656461.pdf
6-3.禁煙
タバコに含まれる有害物質は血管を収縮させて血圧を上げ、さらに血管の内側を傷つけて動脈硬化を引き起こすことも、血圧が上がる原因となります。
タバコは高血圧だけでなく、さまざまな病気のリスクを高める原因にもなるため、禁煙をおすすめしますが、難しいと感じた場合は、禁煙外来などの医療機関でサポートを受けることで成功率を上げましょう。
6-4.節酒
アルコールは一時的に血管を広げる作用がありますが、長期的に摂取を続けると血圧が上昇することがわかっています。
飲酒量が多いほど、高血圧のリスクも高まるため、1日のアルコール摂取量を守り、休肝日を設けるなど、無理なく続けられる方法で飲酒量をコントロールしましょう。
6-5.ストレス解消
ストレスを感じると交感神経が刺激され、心拍数が上がり、血圧が上がります。さらに、コルチゾールやアドレナリンなどのストレスホルモンが分泌されることでも、血圧が高くなります。
ストレスを解消するには、趣味を楽しんだり、好きなことに没頭する時間を持つことが大切です。ストレッチやマッサージ、音楽を聴くこと、アロマテラピーなどリラックスできる活動もいいでしょう。
7.おわりに
高血圧は自覚症状がないまま進行して、命にかかわる病気を引き起こすため、「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれています。健康診断などで指摘されたら放置せず、早めに医師に相談しましょう。
早期に気づき、生活習慣を見直し、適切な対策を講じることで、血圧のコントロールは可能です。まずはできることから始め、健康的な習慣を身につけていきましょう。