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花粉症の薬~薬局やドラッグストアで買える薬

医学博士 三島 渉(横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
最終更新日 2020年09月26日

花粉症の薬は、医師の診察を受けて処方してもらうと安心です。しかし、仕事や育児などで忙しいと、なかなか病院に行けないこともあるでしょう。そんな時は、薬局やドラッグストアで買える薬を利用するのも一つの方法です。

1.花粉症の市販薬

花粉症の症状を抑える市販薬には、内服薬(飲み薬)のほか、鼻にシュッとスプレーする点鼻薬、目に使う点眼薬(目薬)があります。

1-1.内服薬(飲み薬)

市販の花粉症の内服薬は、抗ヒスタミン薬を中心に、抗アレルギー薬やほかの薬を合わせて作られています。抗ヒスタミン薬には、古くから使われている第一世代抗ヒスタミン薬と、新しく開発された第二世代抗ヒスタミン薬があります。

第一世代抗ヒスタミン薬
くしゃみや鼻水などの症状を抑える速効性に優れています。しかし、眠気や便秘、口の渇きなどの副作用も強いため、副作用の軽い第二世代抗ヒスタミン薬が開発されました。

第二世代抗ヒスタミン薬
第二世代は、第一世代ほど強力な効果はありませんが、眠気などの副作用が比較的少ないため、服用しやすい薬です。花粉が飛ぶ前から予防的に飲み始めると、症状がひどくなってから飲むより高い効果が期待できます。

第二世代抗ヒスタミン薬の中でも、眠気が出やすいもの、出にくいものがあるので、購入の際は薬剤師に確認するといいでしょう。特に車を運転する時は、眠気の出やすい薬を服用しないように注意しましょう。

1-2.点鼻薬

点鼻薬は、鼻の中にスプレーなどで注入して、鼻水や鼻づまりを抑える薬です。現在はステロイド点鼻薬が主流となっていますが、血管収縮薬が配合された点鼻薬や、抗アレルギー点鼻薬も販売されています。

点鼻薬のメリットとして、眠気が出ないことがあります。飲み薬では眠気を感じてしまう人は、点鼻薬でつらい症状を抑えるのもよいでしょう。市販の抗ヒスタミン薬の内服薬と併用することもできます。

ステロイド点鼻薬
ステロイド点鼻薬は鼻づまりのほか、くしゃみ、鼻水を抑える効果のある薬です。即効性はありませんが、続けて使用することで効果が現れてきます。

「ステロイド」と聞くと、効果はあっても副作用の強い薬だと思い、怖いイメージを持つ人もいるかもしれませんが、点鼻薬のステロイドが体内に吸収されることはほとんどありません。副作用は非常に少ないので安心してください。

血管収縮剤の入った点鼻薬
鼻の中の血管を収縮させることで、空気の通り道を広げ、鼻づまりを改善する薬です。即効性があり、鼻づまりの症状が強いときには便利な薬ですが、何度も使用していると、薬が効かなくなってくる恐れがあります。さらに、薬の使いすぎによって鼻の粘膜が腫れ、鼻づまりが悪化してしまうこともあります。これを薬物性鼻炎といいます。

市販の点鼻薬の中にも、血管収縮剤が入った製品がありますが、症状がひどい時に限り使用し、長期間続けて使用することは避けてください。何度も使用していると依存性が生まれ、そこから抜け出すのは大変です。また、薬物性鼻炎が悪化すると手術が必要となることもありますし、手術しても再発する恐れがあります。

抗アレルギー点鼻薬
アレルギーの症状を引き起こす物質に作用して、鼻水や鼻づまりなどの不快な症状を抑える薬です。

花粉ブロック用のクリーム
鼻の穴に塗って、鼻から花粉が入り込むのを防ぐためのクリームやジェルも販売されています。これらの製品は医薬品ではないので治療効果は期待できませんが、マスクやメガネと同じように花粉が体内に侵入することを防ぐ目的で使うのは構いません。

1-3.点眼薬

市販の点眼薬で「花粉症用」として販売されている製品は、抗アレルギー点眼薬が中心です。コンタクトレンズを使用している人はコンタクト用の点眼薬を使用するか、メガネに切り替えてから点眼薬を使用してください。

抗アレルギー点眼薬
抗アレルギー成分や抗ヒスタミン成分など、アレルギーの症状を抑える成分が配合されています。効き目はゆるやかで即効性はあまり期待できません。2~3日使っても不快な症状が改善しないようなら、眼科を受診しましょう。

人工涙液
目がかゆくてつらい時は、人工涙液で花粉を洗い流す方法もあります。人工涙液とは、涙に近い成分になるよう作られた点眼薬で、ドライアイなど目の乾燥に対して使われます。人工涙液は防腐剤が入っていない製品を選び、目にさして花粉を洗い流しましょう。

水道水には消毒用の塩素が含まれているため、目を洗うと目の表面が傷つく恐れがあります。また、防腐剤入りの目薬も角膜に傷をつける恐れがあるため、使用する量や回数、期限をきちんと守ってください。

2.おわりに

病院を受診する時間が取れない方にとって、市販薬はとても便利ですが、2週間ほど使ってみても症状が改善しない時は医師に相談してください。長い間薬を使うことを考えると、費用の面でも病院での保険診療の方が、負担が少なくなります。

また、病院で処方される薬は市販薬より新しいものが主流なので、市販薬では効き目が感じられなかった人も、病院では自分に合った薬に出会えるかもしれません。つらい時は、症状に合わせて耳鼻科、眼科、アレルギー科などの専門医に相談し、自分に合った薬を処方してもらいましょう。

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