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気胸について

医学博士 三島 渉(横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
最終更新日 2021年12月08日

突然肺に穴が開き、肺から空気が漏れてしまうことで胸痛や呼吸困難が生じる状態を気胸といいます。

気胸の原因はさまざまで、ほとんどの肺の病気が原因となり得ます。原発性自然気胸という、特定の原因がなく発症する気胸もあります。

1.症状

突然の胸痛、背中や脇腹の痛み、呼吸困難、肩こり、咳などの症状が起こります。

痛みの時間は短く、数分以内に終わります。同時に呼吸困難が生じ、その程度は肺がどの程度しぼんでいるかによります。

自覚症状は感受性やもともとの病気によるため、重症度と自覚症状は必ずしも相関しません。

【参考資料】『Pneumothorax – Symptoms and causes』Mayo Clinic
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/pneumothorax/symptoms-causes/syc-20350367#:~:text=A%20pneumothorax%20(noo%2Dmoe%2D,a%20portion%20of%20the%20lung.

2.特殊な気胸

特殊な気胸として、異所性子宮内膜症(月経随伴性気胸)、リンパ脈管筋腫症(LAM)などの女性気胸があります。

2-1.異所性子宮内膜症

子宮内膜症が原因で気胸を発症することがあります。
子宮の組織が肺に紛れ込むことで、月経時の出血に関連して気胸が発症します。

2-2.リンパ脈管筋腫症

リンパ脈管筋腫症は、妊娠可能な女性に発症することが多い病気で、異常な細胞(LAM細動)が肺やリンパ節、腎臓などで増殖することが特徴です。
LAM細胞が肺で増殖することが原因で気胸が発症します。

3.検査


胸部レントゲン写真により、気胸とその程度を診断することができます。

胸部CT検査では、肺の内部を詳しく確認します。また、異所性子宮内膜症やリンパ脈管筋腫症でないかも確認できます。

◆「呼吸器内科で行われる専門的な検査について」>>

4.治療

肺がしぼんでいる期間が短く、軽度の場合には安静にして様子を見ます。

気胸の程度が強い場合では、胸腔ドレナージという方法で胸腔に管を入れ、しぼんでいる肺の周りの空気を体外に抜きます。

中程度では、外来通院用携帯ドレナージキットを利用します。

長期間(約1週間程度)続いた場合や、肺のしぼみ具合が大きい場合や入院ドレナージ治療を行います。

胸腔ドレナージで改善できない場合や左右両側の気胸の場合には、胸腔鏡手術が行われます。

【参考資料】『新・呼吸器専門内科医テキスト』日本呼吸器学会
https://www.nankodo.co.jp/g/g9784524226894/?fbclid=IwAR3HXKhqiuker_02pE5wPuZPmoAa9Rg-6-g_RgcRMak8rjaAOvIDxZIXIMs

5.おわりに

気胸は突然発症する場合もあります。
突然の胸痛などの症状があれば、呼吸器内科を受診しましょう。

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