睡眠時無呼吸症候群の危険度チェック
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間にいびきや無呼吸を繰り返す、睡眠障害のひとつです。
本人が症状を自覚していないことも多く、周りの人に指摘されてから医療機関を受診することも少なくありません。
この記事では、睡眠時無呼吸症候群の可能性がある症状をチェックできるようにまとめました。
1.睡眠時無呼吸症候群の危険度チェック
睡眠時無呼吸症候群の可能性がある症状をまとめました。
あてはまるものにチェックしてみましょう。
□家族からいびきが大きいと指摘された
□太っている
□あごが小さい
□舌や扁桃腺、のどちんこが大きい
□妊娠中/更年期以降の女性
□高血圧や糖尿病など生活習慣病がある
□鼻づまりがある
□口で呼吸している
□タバコを吸っている
□毎日お酒を飲む
□朝起きた時に頭痛がする
□寝汗をかく
□夜寝ているのに日中に眠気がある
□眠くて仕事や勉強などに集中できない
□会議中に眠ってしまう
□やる気や判断力が低下している
上記に3つ以上あてはまる場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
検査が受けられる病院を受診しましょう。
2.睡眠時無呼吸症候群の症状
睡眠時無呼吸症候群になると、眠っている間に脳や体が酸欠状態になってしまい、様々な症状があらわれます。
気道が狭まることによりいびきをかいたり、夜間の酸欠により昼間に耐えられないほどの眠気が起こります。
寝ている間の症状は、本人が自覚することは難しいです。
また、日中の眠気を自覚していない場合もあるので、「寝ている間にいびきをかいているか」など家族やパートナーに聞いてみましょう。
◆「そのいびき、睡眠時無呼吸症候群のせいかもしれません」>>
3.睡眠時無呼吸症候群のリスク
3−1.肥満
睡眠時無呼吸症候群の発症原因で多いのは、肥満です。
肥満になると、のどの周りに脂肪がついて気道が狭くなり、無呼吸につながります。
肥満の人の発症リスクは、そうでない人の3倍以上と言われています。
3−2.やせ型・あごが小さい
やせ型の人も注意が必要です。
やせ型で骨格が細い人、あごが小さい人は気道がふさがりやすいので、少しの体重増加でも睡眠時無呼吸症候群につながります。
日本人は骨格的に発症しやすいので、症状が気になる場合は太っていなくても検査を受けましょう。
3−3.更年期以降の女性
女性は、プロゲステロンという女性ホルモンの働きにより、男性に比べて睡眠時無呼吸症候群を発症しにくいと言われています。
しかし、閉経に伴いプロゲステロンの分泌が少なくなり、無呼吸が起こりやすくなります。
また、頭痛や寝汗、集中力の低下などの症状が更年期障害による症状と似ているので、睡眠時無呼吸症候群を見逃しやすいので注意が必要です。
【参考資料】「図解 睡眠時無呼吸症候群を治す!最新治療と正しい知識」白濱龍太郎 日東書院
https://tg-net.co.jp/tatsumi_book/8439/
4.おわりに
たくさん寝ても眠い、頭痛がする、集中力の低下などの症状は、疲れや寝不足と考えがちです。
気づかないうちに睡眠時無呼吸症候群を発症している可能性もありますので、チェックリストにあてはまる場合は、早めに呼吸器内科を受診しましょう。