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花粉症の検査方法と種類

医学博士 三島 渉(横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
最終更新日 2020年01月21日

花粉症はアレルギーの一種ですが、アレルギーを引き起こす原因となる物質は、花粉以外にもたくさんあります。また、花粉症の原因となる植物も、スギやヒノキだけではありません。

適切な治療を受け、不快な症状を和らげるには、まずは原因となる物質を突き止めることが肝心です。そこでこの記事では、花粉症をはじめ、アレルギーの原因となる物質を特定する検査の方法を紹介します。

1. 花粉症の検査方法

花粉症であるかどうか、どのような種類の花粉症かを判断するための検査方法は、大きく分けると(1)血液検査、(2)鼻・目の検査、(3)皮膚テストの3種類があります。

1-1.血中総IgE値測定

花粉をはじめ、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が体内に入ると、原因となる物質を取り除こうとする仕組みが働き、IgE抗体が作られます。

血中総IgE値測定は、指先から少量の血液を採取して体内にあるIgEすべての量を調べ、アレルギーの有無や程度を調べる検査です。一般的に、IgEの量が多いほど、アレルギーが強いとされます。

1-2.特異的IgE検査(RAST)

花粉症の人は、花粉に対するIgE抗体がたくさん作られています。その中でも、スギ花粉で発症しやすい人はスギ花粉のIgE抗体、ヒノキ花粉で発症しやすい人はヒノキ花粉のIgE抗体がたくさん作られているなど、IgE抗体の種類や量には個人差があります。

特異的IgE検査は、IgE抗体の種類を調べ、アレルギーを引き起こす物質が何かを特定する検査です。原因となる物質がわかるだけではなく、その物質で起こるアレルギーの強さも6段階で評価されます。血中総IgE値測定と同じく、指先から少量の血液を採取して検査します。

検査には、採血から結果が分かるまで数日かかるもの、検査から約20分後に結果を聞くことができるものがあります。検査でわかる項目や料金もそれぞれ違うので、医師と相談して自分に合った検査を受けてください。

1-3.鼻汁好酸菌検査

鼻をかんでもらい、その鼻汁を顕微鏡で調べる検査です。鼻汁の中に、白血球の一種である好酸球という物質が増えていると、アレルギーの疑いがあります。

ハウスダストやダニなどが原因で引き起こされるアレルギーでは、1年を通して好酸球が多いのに対し、花粉症では、原因となる花粉が飛散している時期にだけ好酸球が増えます。

目がかゆいなど目の症状がある方も、同じように目の結膜の分泌液を調べる事で、アレルギーによる症状なのかどうかを調べることができます。

1-4.鼻粘膜誘発検査

鼻の粘膜に、原因と考えられる花粉エキスがしみ込んだ紙を貼り付け、どんな症状が出るかを調べる検査です。かゆみやくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出たら、花粉症だと判断します。

1-5.プリックテスト

皮膚テスト用の針(プリック針)を刺して、少量のアレルゲンを皮膚に入れます。約15分後、その箇所が虫刺されのように赤くなったり腫れたりしていたら、アレルギー症状を起こす可能性があると判断します。

似たような検査方法として、皮膚に小さな擦り傷をつけ、少量のアレルゲンをつけて反応を見る、スクラッチテストがあります。

2. 検査で花粉症だとわかったら

まずは、できるだけ花粉に触れないようにしましょう。外出を控える、マスクやメガネを着用する、空気清浄器を利用するなど、なるべく花粉が体に入らないよう、適切な対策を施しましょう。

疲労やストレス、睡眠不足も、症状を悪化させる要因となります。栄養バランスの良い食事や適度な休息を心掛け、できるだけ規則正しい生活を送りましょう。

病院での治療としては、症状を抑えることが目的の治療(対症療法)と、症状の原因そのものをなくしていくための治療(根治療法)があります。症状を和らげるには、花粉が飛び始める前から薬を服用するのが有効です。
「花粉症の治療」についての詳しい解説を読む >>

検査の結果、花粉以外の物質が原因でアレルギー症状を起こしていると判断されるかもしれません。また、アレルギーとは別の原因で症状が出ていると診断される場合もあります。そのような時は、適切な対処法や治療法を医師に確認してください。

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