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喉がムズムズ・イガイガしたり咳が止まらないのはなぜ?

医学博士 三島 渉(横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
最終更新日 2021年10月12日
喉イガイガ

喉の奥がイガイガ・ムズムズするという症状が気になっている、という人はいませんか?

このような喉の症状と咳が一緒に出ている場合、呼吸器系の病気にかかっている場合があります。

この記事では、「喉の違和感」と「止まらない咳」という二つの症状に注目して、考えられる疾患やその対応について解説します。

1.喉がムズムズ・イガイガするのはどんな病気?

スギ花粉

喉にかゆみを感じる疾患にはさまざまなのもがありますが、特に気管支喘息などのアレルギー疾患が原因となっている場合には注意が必要です。

かゆみの程度は人によって差はありますが、アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)を吸ったり食べたりすることで、喉のムズムズ・イガイガ感が発現する場合があります。

喉のムズムズ・イガイガ感は、アレルゲンが喉の粘膜を刺激することで炎症が起き、喉の分泌物が増えることで生じます。さらに、激しい咳や痰が引き起こされることもあります。

ちなみに、アレルゲンが鼻に作用した場合には鼻水やくしゃみの原因となり、目に作用した場合には目のかゆみやかすみの原因となります。

厚生労働省の発表によると、日本人の約2人に1人は何かしらのアレルギーを持っているそうです。アレルギー疾患は私たちにとって馴染み深い病気のひとつと言えるでしょう。

【参考情報】喉がかゆいのは風邪ではない?(病気スコープ)
https://fdoc.jp/byouki-scope/features/throat-itch/

【参考情報】アレルギー疾患の現状等(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10905100-Kenkoukyoku-Ganshippeitaisakuka/0000111693.pdf

◆「アレルギーの症状・検査・治療の基本情報」>>

2.気管支喘息は咳と喉の違和感を引き起こす

ぜんそく

気管支喘息はアレルギーに関連する病気のひとつですので、喉のかゆみやイガイガといった異常が出ることがあります。

【参考情報】『Allergic Asthma』AAFA(Asthma and Allergy Foundation of America)
https://www.aafa.org/allergic-asthma/

喘息の主な病態は、空気の通り道である気道の炎症と閉塞です。気道が狭くなることで激しい咳が出たり息苦しくなるなど、呼吸器関連の症状が出現します。

ひどい場合には、胸の痛みや呼吸困難感などの激しい症状が出ることもあり、このような「喘息発作」と呼ばれるようなケースでは、できるだけ早い救急の対応が必要になります。

喘息になると、喉の違和感以外にもさまざまな症状が現れます。場合によっては救急の対応が必要になります。

【参考情報】喘息(ぜんそく)の原因(第一三共ヘルスケア)
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/33_zensoku/

◆「喘息の症状・検査・治療の基本情報」>>

3.喉の違和感と咳が特徴的な疾患は?

喉咳

喉の違和感を引き起こす病気は、アレルギー性疾患や喘息だけではありません。

慢性の咽頭炎や扁桃炎、喉頭炎のように、喉そのものに異常があるケースも考えられますし、胃食道逆流症(胃酸が逆流してしまう病気)などによって喉の粘膜がダメージを受け、喉の奥に違和感が生じる場合もあります。

また、加齢によって唾液や喉の分泌液が減少することで、喉の粘膜が乾燥してしまい、喉のかゆみや感覚の異常が出現することもあります。

原因となる疾患がなくても喉の違和感を感じるケースもあり、このような場合には精神的なストレス(心理的な要因)が関与していることも考えられます。

【参考情報】口・のどの症状(一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会)
http://www.jibika.or.jp/citizens/daihyouteki2/kuchi_condition.html

4.喉のイガイガやムズムズは何科に行けばいい?

呼吸器内科

喉のイガイガやムズムズを引き起こす病気にはさまざまなタイプがあるため、違和感やかゆみだけで疾患を判断することは難しいです。

しかし、咳や発熱の有無、呼吸困難感やアレルギー症状など、喉のかゆみ以外の症状に注目することで、ある程度疾患を絞り込むことが可能です。

特に注意すべきは、やはり「咳」の有無です。咳があって喉のかゆみを感じるという場合、アレルギーが関連する喘息である場合が考えられます。仮に喘息であった場合、できるだけ早く呼吸器専門医の診断と治療を受けることが重要となります。
 
喘息の検査や治療法には専門的なものが多く、風邪のように、1週間程度で治療するものではありません。喘息は重症化すると命に関わるような発作を起こすこともある病気ですので、一刻も早い対応が必要になります。

◆「喉に違和感を感じたら、呼吸器内科へ」>>

5.おわりに

喉のイガイガやムズムズ、かゆみに加えて、「止まらない咳」を自覚した際には、専門医のいる呼吸器内科を受診するのがおすすめです。

当院ではアレルギーの検査も可能ですので、喉の違和感に悩んでいる方は、お早めにご相談ください。

◆横浜市で呼吸器内科をお探しなら>>

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