喘息持ちの旅行、5つの準備で心配なし!

著者: 三島 渉(医学博士、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
呼吸器学会専門医/禁煙学会専門医/アレルギー学会専門医/内科学会認定医
医療法人社団ファミリーメディカル理事長

まだ夏休みも終わっていませんが、1か月後にはシルバーウィークが待っていますね!
2015年は土曜日を含めると5日の大型連休です、旅行に出かける方も多い事でしょう。

楽しみなはずの旅行ですが、喘息の方の場合「飛行機の中に吸入薬を持ち込めるの?」「海外で発作が起きたらどうしよう」と、不安を感じる方も多いようです。

そこで、事前に準備しておけば安心な5つのコツをお教えします。

「まだ早くない?」と思われるかもしれませんが、海外旅行に行かれる方で、渡航先によっては事前に確認したいことを問い合わせても、やりとりに時間がかかることもあり得ます。時間に余裕を持って万端の準備をし、余計な心配がない状態にするために、早めの準備にとりかかりましょう!

1.何はなくとも、薬の準備

薬飛行機に長時間乗る場合は、機内の乾燥が刺激になりますから、症状が安定している方でも咳が出てしまうかもしれません。静かな機内でゴホンゴホンと咳が続いて気まずい思いをしないためにも、薬の準備は怠らないようにしましょう。

最近薬をもらいに行っていないな…というサボリ気味の方は、旅行前に必ず受診しましょう。しっかり通院されている方も、特に遠方や海外にお出かけの方は、かかりつけの医師に報告してから出かけましょう。

2.吸入薬は必ず機内持ち込みに

空港ヘアスプレーなどのエアゾールタイプのスプレーが機内に持ち込めないことから「吸入薬も機内に持ち込めないのでは?」と思う方が多いようですが、命を守る大事な薬なので、手荷物として機内に持ち込めます。

海外旅行の場合は、預けた荷物を紛失する可能性もゼロではなく、万が一薬がないまま旅行先で発作が起こったら大変です。必ず手荷物として持ち込みましょう。

持ち込みのルールは、事前に旅行代理店を通じて航空会社に確認してもらうと安心です。また、海外へ行く場合は、吸入薬の英名を記したメモを一緒に持っておき、出発する時に空港のチェックインカウンターで「吸入薬を持ち込みたい」と予め伝えておくとスムーズでしょう。

3.宿泊先にも、喘息であることを伝えましょう

ホテルのベッド宿泊先で、ホコリなどで症状が悪化しないよう、予約の際に喘息であることを伝え、よく相談することも重要です。

国内であれば、ホテルによっては寝具をアレルギー対応のものに交換してくれたり、空気清浄器の貸し出しがあるところもあるようなので、臆せず聞いてみることをおススメします。

4.喘息について同行者に説明しておきましょう

電話をかける女性同行する人が全く喘息のことを知らないと、症状が出てしまった時にオロオロしてしまったり、「元気だから大丈夫だろう」と無理をさせるかもしれません。

その結果、喘息の方が無理をして旅行先で苦しい思いをしてしまったら台無しです。おいしい料理も喉を通らない、なんてことになってしまったら旅行の楽しさも半減ですよね。

なので、一緒に旅行をする方とは「急な体調不良があるかもしれない、その場合どうするか?」を事前に話し合い「体調によってはスケジュールの変更もあるかもしれない」ということに理解を得た上で出発した方が、双方気持ちのいい旅ができますよね。

5.体調管理を怠らないようにしましょう

20150819-005ベストコンディションで出発できるよう、旅行前から体調管理をしっかり行いましょう。

海外におでかけの方は、現地に到着直後は時差や気候で疲れが出てしまうこともあるので、到着の日はあらかじめ余裕のあるスケジュールにしておきましょう。

その後も、せっかくの旅行だからとついつい予定を詰め込みがちになりますが、適度に休憩を入れるなどして、無理をしないことが大切です。

それでも調子が悪いかな、疲れちゃったかな、と思ったら、予定を変更してゆっくり過ごすなど、なるべく変更のきく計画にしておきましょう。喘息のお子さんを連れて行く場合は、「いざとなったら中止・中断する」ということも視野に入れておいてください。

まとめ

喘息であることを、旅行代理店や宿泊先など、行く先々で言っておきましょう。旅行中は疲れたら無理をせず、体調に気を配りましょう。

著者プロフィール

三島 渉 (医学博士、横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック理事長)
呼吸器学会専門医/内科学会認定医/禁煙学会専門医/アレルギー学会専門医
医療法人社団ファミリーメディカル理事長

平成9年横浜市立大学医学部卒業。呼吸器内科専門医として活躍する一方、現代医学の限界を痛感。医学研究による解決を目指し、横浜市立大学大学院入学。分子細胞生物学を専門として、がん転移に関連する細胞機能の研究を行い、平成17年医学博士取得。

その後再び臨床の現場に戻るも、症状がひどくなってからでないと来院してもらえない医療の世界の構造的な問題を認識。

「症状がまだ軽いうちに気軽にかかってもらえるクリニックをつくろう」と決意し、平成19年横浜市南区に呼吸器内科専門の「上六ツ川内科クリニック」を開院。病気が進行すると改善が難しい呼吸疾患の早期発見・早期治療の重要性を伝えている。

現在、毎月500人以上の喘息患者と100名以上のCOPD患者を診療。禁煙治療にも力を注ぎ、呼吸器疾患で苦しむ人のいない社会の実現を目指している。年間約100名の禁煙指導を行い、84.6%の禁煙成功率を達成している。

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