ザイザルは花粉症に強い?効果・眠気・副作用と正しい使い方

ザイザルは、アレルギー症状を抑えるために使用する抗ヒスタミン薬です。
「効果は強いの?」「眠気は出やすい?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
服用すると眠気は出ますが、1日1〜2回と服用回数が少なく済むうえ、つらい鼻や肌の症状に効果があるため、特に花粉の季節に利用されることが多い薬です。
この記事では、ザイザルの服用方法や注意事項をくわしく解説します。
花粉症の症状に悩んでいる人は、ぜひ最後までお読みください。
1.ザイザルとはどのような薬か
ザイザルは、レボセチリジンを有効成分とする第2世代の抗ヒスタミン薬です。
レボセチリジンは、アレルギーの原因となるヒスタミンが受容体に結合するのを抑えることでくしゃみや鼻水、かゆみなどの症状を改善します。
【参考情報】『Levocetirizine』MedlinePlus
https://medlineplus.gov/druginfo/meds/a607056.html
主に、花粉症などのアレルギー性鼻炎やじんましん、湿疹・皮膚炎などの皮膚疾患に伴うかゆみの改善に使用されます。
ザイザルは、セチリジンという抗ヒスタミン薬を改良して開発された薬です。
第2世代抗ヒスタミン薬の中では、アレルギー症状を抑える効果が比較的しっかりしている薬とされており、花粉症の症状が強い方に処方されることもあります。
大人は1日1回、15歳未満は1日2回の服用で効果が期待できるため、服用回数が少なく、飲み忘れが起こりにくい点がメリットです。
ザイザルには、錠剤とシロップの2種類があります。
錠剤には割線(中央に入った溝のような線)があるため、半分に割って服用することもできます。
2.ザイザルの使い方
ザイザルの服用回数は、大人と子どもで異なります。
また、症状や体質によって服用量が調整されることもあるため、必ず医師の指示に従い、正しく服用してください。
【大人(15歳以上)】
<錠剤>
レボセチリジン塩酸塩として、1日1回5mg(ザイザル錠5mgを1錠)を就寝前に服用します。
必要に応じて、最大で1日10mg(ザイザル錠5mgを2錠)まで服用可能です。
<シロップ0.05%>
1回10mLを1日1回、就寝前に服用します。
必要に応じて、最大で1日20mLまで服用可能です。
【子ども(15歳未満)】
<錠剤>
7歳以上15歳未満の子どもが服用できます。
レボセチリジン塩酸塩として1回2.5mg(ザイザル錠5mgを半分に割ったもの)を1日2回、朝食後と就寝前に服用させます。
<シロップ>
6ヵ月以上15歳未満の子どもが服用できます。
・6ヵ月以上1歳未満:1回2.5mLを1日1回服用
・1歳以上7歳未満:1回2.5mLを1日2回、朝食後と就寝前に服用
・7歳以上15歳未満:1回5mLを1日2回、朝食後と就寝前に服用
3.ザイザルの副作用と使用上の注意点
ザイザルを服用すると、以下のような副作用が出る場合があります。
・眠気
・だるさ
・めまい
・口の渇き
・胃腸の不快感
・ALT、AST、総ビリルビン値の上昇
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)とAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、主に肝臓に多く含まれる酵素です。
またビリルビンは、古くなった赤血球が破壊されるときに生成される黄色い色素です。
これらの数値が上昇している場合、肝機能に異常が生じている可能性があります。
【参考情報】『ALT Blood Test』MedlinePlus
https://medlineplus.gov/lab-tests/alt-blood-test/
【参考情報】『AST Test』MedlinePlus
https://medlineplus.gov/lab-tests/ast-test/
【参考情報】『Bilirubin test』Mayo Clinic
https://www.mayoclinic.org/tests-procedures/bilirubin/about/pac-20393041
抗ヒスタミン薬には、第1世代、第2世代、第3世代の3つの世代があり、世代が進むにつれ、眠気などの副作用が軽減されています。
ザイザルは第2世代抗ヒスタミン薬ですが眠気が出ることがあります。
そのため服用中は車の運転や機械操作を避けるよう注意が必要で、添付文書にも運転を控えるよう記載されています。
また、めったにありませんが、以下の重篤な副作用を起こすこともあります。
・ショック、アナフィラキシー
・けいれん
特に、今までてんかん発作やけいれんを起こしたことのある方は注意が必要です。
服用中に体調の変化を感じた場合は、速やかに医師に相談してください。
【参考情報】『てんかん』こころの情報サイト|国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所
https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=7tp2bnu63ESgWu5I
妊娠中や授乳中の方は、ザイザルの服用について医師の判断が必要になることがあります。
また、高齢者や腎機能が低下している方では、通常より少ない量で処方される場合があります。これは副作用のリスクを減らすためです。
過去にザイザルやジルテック(成分名:セチリジン)、アタラックス(ヒドロキシジン)でアレルギー症状が出た方や、腎機能が極端に低下している方は、ザイザルを服用できません。
ザイザルと一緒に服用してはいけない薬はありませんが、併用することで副作用が出やすくなる薬はあります。
服薬中の薬がある人は、医師や薬剤師に伝えておきましょう。
【参考情報】『薬の副作用かな?と思ったら すぐに医師にご相談を!』政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201911/1.html
また、アルコールを飲むと、眠気、めまい、ふらつきなどの副作用が強く現れることがあるので注意が必要です。
花粉症のような季節性アレルギーでザイザルを服用する場合、シーズン前に服用を開始することでより効果が実感できます。
4.ザイザルは他の抗ヒスタミン薬より強い?
花粉症の治療にはさまざまな抗ヒスタミン薬があり、薬によって効果の強さや眠気の出やすさに違いがあります。
ザイザルは、花粉症のくしゃみや鼻水などの症状をしっかり抑える効果が期待できる薬として使用されることがあります。
一方で、同じ第2世代抗ヒスタミン薬の中では眠気が出ることがある薬としても知られています。
眠気の感じ方には個人差がありますが、仕事や日常生活に影響が出る場合には、別の薬に変更することもあります。
花粉症の治療に使用される主な抗ヒスタミン薬には、次のような特徴があります。
| 薬の名前 | 主な特徴 |
|---|---|
| ザイザル (レボセチリジン) | 効果が比較的しっかりしているが、眠気が出ることがある |
| アレグラ (フェキソフェナジン) | 眠気が非常に少ないとされている |
| クラリチン (ロラタジン) | 眠気が比較的少なく、日中の活動への影響が少ない |
| ビラノア (ビラスチン) | 眠気が少なく、比較的新しい抗ヒスタミン薬 |
ザイザルが合わなかったり、眠気が強くて仕事や生活に支障が出る場合は、他の薬に変更できる可能性があります。
また、スギ花粉が原因の花粉症は、効果が7~8年続くアレルゲン免疫療法での治療も可能です。
◆「スギ花粉症治療薬「シダキュア」の特徴と効果、副作用」>>
症状の強さや副作用の出方には個人差があるため、気になる場合は医師に相談しましょう。
5.よくある質問(FAQ)
Q1. ザイザルは花粉症にどのくらい効果がありますか?
ザイザルは、花粉症の原因となるヒスタミンの働きを抑えることで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を改善する薬です。
症状の強い方に処方されることもあり、花粉症の治療に広く使用されています。
ただし、効果の感じ方には個人差があります。
Q2. 花粉症のシーズン中、ザイザルを飲み続けても大丈夫ですか?
医師の管理のもとであれば、花粉シーズン中に継続して服用することは一般的です。
ただし、症状が十分に改善しない場合や副作用が気になる場合は、自己判断で服用を続けず医師に相談しましょう。
Q3. 子どもでもザイザルを使用できますか?
ザイザルは小児にも使用される薬で、シロップ製剤などがあります。
ただし、年齢や体重によって服用量が異なるため、必ず医師の指示に従って服用してください。
Q4. ザイザルは点鼻薬や点眼薬と一緒に使えますか?
花粉症では、飲み薬だけでなく点鼻薬や点眼薬を併用することがあります。
特に、鼻づまりが強い場合や目のかゆみがある場合は、症状に応じて併用したほうが改善しやすいことがあります。
実際の組み合わせは、症状に合わせて医師に相談すると安心です。
6.ザイザルの薬価
ザイザルの1錠あたりもしくは1mLあたりの価格(2026年3月調べ)は次のとおりです。
・ザイザル錠5mg 41.1円/錠
・ザイザルシロップ0.05% 7.3円/mL
ザイザルにはジェネリック医薬品(後発医薬品)もあり、ジェネリックでは錠剤のほか、OD錠(水なしで服用できる口腔内崩壊錠)やドライシロップなどの剤形があります。
ジェネリック医薬品は先発品と同じ有効成分(レボセチリジン)を含みながら、薬価が低く設定されているのが特徴です。
一方、ザイザルと同じ成分(レボセチリジン)を含む市販薬は現在のところ販売されていません。
ただし、花粉症の治療に使用される第2世代抗ヒスタミン成分の市販薬は複数発売されています。
7.おわりに
ザイザルは、花粉症などのアレルギー症状を抑えるために使用される第2世代抗ヒスタミン薬です。
症状をしっかり抑える効果が期待できる一方で、眠気などの副作用が出ることがあります。
花粉症の治療薬には、ザイザルのほかにもクラリチンやアレグラ、ビラノアなどさまざまな種類があります。
症状の強さや生活スタイルによって適した薬は異なるため、気になる症状がある場合は医師に相談してみましょう。
花粉症の治療は薬の選択や服用方法によって症状をコントロールできることも多いため、自分に合った治療を見つけることが大切です。












