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横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック

咳が止まらない。
もしかして、気管支炎かもしれません

咳や痰が出ている場合に考えられる病気はいくつかありますが、その一つに「気管支炎」があります。 気管支炎というのは気管支(気道)の粘膜に炎症が起きている状態のことを指します。

気管支に炎症が起こる原因は様々であり、細菌やウイルスはもちろんのこと、喫煙や大気汚染なども原因のひとつとなります。 そんな気管支炎に関して、原因から治療までをわかりやすく解説していきます。

気管支炎はどのような病気なのか

気管支炎とは『気管や気管支が炎症を起こし、咳や痰が続く状態』のことです。

【参考情報】厚生労働省eヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-045.html

一般的に風邪と言われる上気道炎よりも、より気道の深い部分に炎症が起きているものを気管支炎と診断します。 言葉ではこのように定義されていますが、風邪に引き続いて起こるタイプの気管支炎の場合は、咽頭から気管支にかけて広範囲に炎症が起きている場合も多くあります。

気管支炎はレントゲンなどの検査では異常が見つけにくいという特徴があるため、レントゲンだけでなく呼吸機能検査やCT検査によって喘息や肺炎、他の呼吸器疾患との鑑別をします。
「呼吸機能検査」についての記事を読む>>

気管支炎はその経過によって『急性気管支炎』と『慢性気管支炎』に分けられます。

1.急性気管支炎

風邪などで気管支に起きた急性の炎症が元となって起こるのが急性気管支炎です。

原因となるウイルスや細菌の種類、患者の免疫力や基礎疾患の有無によって症状の程度は様々です。原因菌やウイルスに対する治療を行うとともに、発熱や咳、のどの痛みなどに対して対処療法(解熱剤や鎮痛剤による症状の緩和)を行います。

1-1.症状

基本的な症状としては、発熱・咳・痰・のどの痛みなどの他、関節痛や倦怠感などの全身症状が出る場合もあります。

赤ちゃんや小さな子どもは、気管支がまだ細くて弱いため、重症化することがあります。症状が進行すると、呼吸をする時にヒューヒュー、ゼーゼーという苦しそうな音がすることがあります。

咳がひどくて眠れなかったり、咳込んで吐いたり、息を吸うときに胸がへこむ「陥没呼吸」という状態になったら、夜間でも救急で病院を受診しましょう。

1-2.原因

急性気管支炎の原因の大半はウイルスによる感染症であることが分かっています。細菌による感染症の場合もありますが、多くの症例ではインフルエンザウイルスやアデノウイルス、ライノウイルス、肺炎球菌などのウイルス感染が原因となります。

また、防カビスプレーなどの化学物質を吸い込んだことが原因で、気管支炎を引き起こすことがあります。

防カビスプレーを使うときは、薬剤を吸い込むのを防ぐためにマスクを着け、きちんと換気をしましょう。

1-3.治療

急性気管支炎の治療の基本は安静と対処療法です。対処療法とは、症状に応じた治療を行いながら、症状を少しでも緩和していくという考えで行われる治療のことです。すなわち、熱があれば解熱剤を使い、咳があれば咳止めを使う、のどの痛みには鎮痛剤を使うなどの治療を行います。

よく、抗生物質を希望される患者さんがいますが、ウイルスが原因だった場合、抗生物質は効果がありません。そのため、細菌による感染が原因である場合を除き、抗生物質を処方することは基本的にしません。急性気管支炎の原因を鑑別し、正しい治療方法を選択していく必要があります。

対処療法によって咳や痰などの症状を緩和しながら、原因となるウイルスや細菌に対する治療を行いますが、原因菌を特定することが困難な場合も多く、抗ウイルス薬や抗生物質が使えないという場合も多々あります。そのため、安静と十分な栄養によって免疫力を上げていくことも重要になります。

2.慢性気管支炎

原因不明の咳や痰が1年のうち3か月以上続き、なおかつそれが2年以上続いている場合、慢性気管支炎を疑うことがあります。

2-1.症状

咳や痰が数か月にわたって続きます。粘り気のある痰が出るのが特徴で、黄色や緑色の痰が出ることもあります。特に冬は、症状が強くなることが多いです。

2-2.原因

慢性気管支炎は有害物質を長期間吸入することにより慢性的に気道に炎症が起こっている状態で、その原因は汚染された空気やタバコの煙などの有害物質によるものです。 慢性気管支炎患者の中には、気道から肺にかけて広範囲に炎症が発生している症例もあり、肺機能検査で気流閉塞を示す証拠がみられた場合は、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と診断されます。 COPDとは、タバコの煙などの有害物質を長期間吸い込むことによって気管支に炎症が起こり、空気が通りにくくなった病気のことです。

【参考情報】厚生労働省 慢性閉塞性肺疾患 / COPD
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-046.html

慢性気管支炎の原因の大半は喫煙であり、患者さんの病態を正しく把握するためには、毎日の喫煙本数と共に、喫煙期間も重要な指標となります。すなわち、より多くより長く喫煙していた人は慢性気管支炎にかかるリスクが高くなると言えます。

COPDの原因のほとんどは長期間の喫煙ですが、ウイルスや細菌、一酸化炭素や硫化物などの大気汚染物質から影響を受けた可能性もあります。
また、成長期に極端に栄養状態が悪かった人は、COPDになりやすいともいわれています。
「COPD」についての記事を読む>>

2-3.治療

先に述べたように、慢性気管支炎患者の多くはCOPDを発症しています。患者が喫煙者の場合、何よりもまずは『禁煙』することが重要です。
いかなる治療を行おうとも、喫煙によって気道がダメージを受け続ければ、状態の改善は望めません。そのため、少しでも早く禁煙することが大前提になります。そのうえで、様々な治療方法を組み合わせて包括的に治療していきます。

また、親に喫煙の習慣があると、子どもも気管支炎になりやすいので、お子さんやお孫さんと暮らしている方は、すすんで禁煙してください。

【参考情報】横浜市 こどもの受動喫煙について
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/hokenjoho/wadai/childets.html

自分の意思だけではなかなか禁煙できない、という方は、『禁煙外来』に通院していただくことで、禁煙補助薬を使いながら、カウンセリングによる精神的なサポートが可能です。

「禁煙外来」についての記事を読む>>

慢性気管支炎・COPDの薬物療法の主体は吸入薬です。吸入薬には様々な種類がありますが、どの薬剤も患者さんご自身で吸入していただく必要があります。吸入薬は形や使い方などが様々ですので、医師や看護師、薬剤師などに使用方法をよく確認しておきましょう。

慢性的に呼吸不全がみられる場合は、自宅で高い濃度の酸素を吸入する「在宅酸素療法」を長期にわたって行うこともあります。
それと同時に、筋力をつけたり、呼吸困難を改善するためのリハビリテーションを行ったりもします。

上記以外にも慢性気管支炎・COPDには様々な治療方法が存在します。このような治療によって症状の急激な悪化を抑制しながら、呼吸機能を改善させて、日常生活を快適に送ることができるようにサポートしていきます。

3.おわりに

気管支炎について、知っておきたい知識を紹介しました。 ひとことで「気管支炎」と言っても、その原因や治療方法は様々であり、治療の目的も大きく異なります。いずれにせよ、普段の生活から実践できることといえば、規則正しい生活や手洗いうがい、禁煙などの基本的なことばかりです。生活習慣の見直しと改善がとても重要だといえます。

【参考情報】
・MSDマニュアル https://www.msdmanuals.com/ja-jp/
・今日の治療指針 2020年版(医学書院)
・今日の治療薬2020(南江堂)

理事長のご挨拶

地域密着型で国内最先端の医療を
医療法人社団ファミリーメディカル 理事長
横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック 理事長
医学博士 三島 渉

横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニックでは、地域密着の姿勢を保ちながら専門性の高く信頼できる医療をモットーに、私の専門分野である呼吸器内科の診療を中心として、内科・小児科の診療を、スタッフ一同全力で行っています。

急な状態悪化がよくある呼吸器疾患に対応するために、土日も診療を行っています。皆様の健康の窓口として、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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